ソフトウェア開発経済の死

管理者·

ブルースペレンスの言葉を引用した形でタイトルをつけさせてもらいました。 OSSの定義を書いた人物の言葉です。

釣りのようなタイトルにはなりますし、かなり大げさなことを書いてはいますが。 実際には割と深刻な問題です。

OSSという一つの歴史が終わったように思います。 もしくはソフトウェアのライセンスという概念を根幹から覆すような事態です。

chardet騒動

事の発端はPythonライブラリのchardet騒動にあります 月間1億3000万ダウンロードを越えるライブラリがAIで丸ごと書き換えられ、LGPLライセンスからMITライセンスへと変更されました。 ライセンスが書き換えられただけでなく、実際には新しく書き換えた成果もでており精度も旧版よりも向上しています。

ここまではよいのですが、原作者を名乗る人物から盗用であるとライセンス違反の申し立てが行われました。 しかし、実際に盗用検出ツールの分析結果は類似度も最大でも1.3%未満、構造の一致はほぼゼロの状態という結果になり、このソフトウェア事態は全くもって別物と認識されました。 AIによってソースコードが簡単に書き換えれる事態となりました。

考察

「コードをすべて捨てて一から書き直したなら、最終的に動作が同じでも、それは新しい船だ。」と唱えるのはFlaskの開発者。

確かにこの意見は正しい。 個人的にはこれは倫理観の問題にも思えます。

ただ、この理論でいくと既存のライセンスのあるものすべてはリバースエンジニアリングして制作が可能ということになり、現在商用のライセンスでもリバースエンジニアリングすれば無料のソフトウェアとして配布することもできるようになります。 今後企業の知的財産などにも波及し、これがやがて問題になっていくことは間違いないです。

昨今SasS is Deadと騒がれていますが、このOSSのライセンス書き換えも人ごとではないです。 ソフウェア開発の経済の歯車が大きく狂い始めました。 ソフトウェアの価値というものがどんどん下がっていっています。

そう遠くない未来、コードを理解していない人でも高度なソフトウェアを開発できる未来はくると思います。 現在は、上流工程にいけばまだエンジニアは生成AIと立ち向かっていけると言われていますが、そのうち代替される未来はくると思います。

今ホワイトカラーがAIに代替されていっていますが、代替されないエンジニアになることが今のエンジニアにとっての大きな課題です。

生存戦略

結論からいうと私自身も見えていません。 まだ模索中です。 今後エンジニアはどう生きていくかは課題で、正直なところ先の未来というは誰もわからないんじゃないかと思います。 アメリカでもレイオフの波がきており、日本も対岸の火事ではないです。

一つ言えるのは、これからは個人にたいして価値を感じる世界に移り変わっていくのではないかと思います。

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